「定住は人類にとってマイナスなのか。」
サピエンス全史でも触れられていたこの論点がずっと気になっていました。
そこでふとしたきっかけで見つけたこの本を手に取ることに。
結果、まさに今読んでよかった一冊でした。
日本人の多くが毎日同じ電車で同じ場所に行きます。
在宅ワークになっても、自宅など毎日同じ場所で働くことには変わりない。
果たしてこれが日本の発展に繋がるのか。
何かを決断するにはかなりのエネルギーが必要であり、1日に決断できるのは5つだけらしい。
スティーブ・ジョブズが毎日同じ服装でいたのは、何を着るかに思考を使わずに済むため。
そう考えると毎日同じスーツで同じ場所に行くことで、仕事の中身自体に思考力を使えそうです。
もちろんそういったメリットもあるでしょうし、毎日同じ場所に集うことで同僚との連帯感もうまれます。
しかしながら、特に今の日本においては、同じ場所で同じ人に囲まれて作業する、というのは変革の観点からいえば遠回りなのではないでしょうか。
同じところにいて、新しいアイデアを閃けという方が難しい。
作家やアーティストが閃きのために散策するように、ビジネスパーソンももっと日々新しい土地に足を踏み入れるべきなのでは。
これまでの数十年、日本は内需だけでも生きて来れたかもしれない。
けれど、今街中に外国人が溢れ、日本企業への投資家も外国人が大部分を占めるようになってきている。
日本人が日本で生き生きと生活し続けるためには、様々な面で大きな変革が必要なのだと思います。
そしてそのためには、毎日同じ場所にいない方がいい。
この本を読んで、強くそう感じました。
「新たな知識を得たら即実行!」をモットーに、早速今まで降りたことのない駅で目的もなく降りてみました。
家からも近いそんな場所でも、「はじめて」というだけで大きな刺激になり、色々な気づきや閃きに繋がりました。
「生活に変化が欲しい」「人生を変えたい」
そんな風に感じている方に是非おすすめしたい一冊です。